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権力による情報の「操作」と「隠蔽」の危険性に鋭く迫った映画『新聞記者』

権力による情報の「操作」と「隠蔽」の危険性に鋭く迫った映画『新聞記者』

映画『新聞記者』では「大学の新設」に関わった官僚の自殺が主人公たちの出会いのきっかけとなっている。

黒澤映画《悪い奴ほどよく眠る》も汚職事件で自殺させられた主人公の父親の死が事件の発端となっており、A級戦犯被疑者の岸信介が首相として復権して新安保条約を強行採決した1960年に公開された。

かつてナチスドイツはオリンピックの映画をプロパガンダとして利用したが、同じような問題が日本でも起きている.

そのような中で権力による情報の「操作」と「隠蔽」の問題に鋭く切り込んだ『#新聞記者』が、日本アカデミー賞6部門で受賞した意義は大きい。

優秀作品賞 優秀監督賞(藤井道人) 優秀主演男優賞(松坂桃李) 優秀主演女優賞(シム・ウンギョン) 優秀脚本賞(詩森ろば/高石明彦/藤井道人) 優秀編集賞(古川達馬)。

新聞がオリンピックという「国策」で開催される大イベントのスポンサーに成ってしまったために政府に対する批判も封じられて、国民のストレスがたまる中、新たな分野で配信されたこのドラマも大ヒットして、現状を変える力を持っていると思われる。 このドラマが持つインパクトはきわめて大きいだろう。

 (2023/05/29、改題してツイートを追加)

 

 

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