高橋誠一郎 公式ホームページ

「映画・演劇評」に「劇《石棺》から映画《夢》へ」を掲載

「映画・演劇評」に「劇《石棺》から映画《夢》へ」を掲載

日本におけるロシア文学の受容の問題をとおして日露両国における近代化の問題を考えてきた私は、チェルノブイリの原発事故をモスクワで経験していたことで福島第一原子力発電所で起きた事故に震撼させられました。

なぜならば、文明史家とも呼べるような広い視野と深い洞察力をもった作家の司馬遼太郎氏は、『坂の上の雲』の終章「雨の坂」では「大国」フランスとの「祖国戦争」に勝利したことで自国の「神国化」が進んだことでついには革命に至った帝政ロシアと、「大国」ロシアとの「祖国防衛戦争」に勝利した後で幕末の「尊皇攘夷」のイデオロギーが復活し、ついには昭和初期の「別国」に至った「大日本帝国」との類似性をも示唆していたからです。

この問題はきわめて重要で重たい「文明論」的な課題なので、このホームページをとおしてじっくりと考えていくことにしたいと思います。

リンク→劇《石棺》から映画《夢》へ

(2016年3月25日改訂。リンク先を追加)

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