「米国統治下時代に始めた三味線漫談で大スターとなった」照屋林助の生涯をとおして、沖縄と日本の戦後60年を見つめ直した番組。
劇作家・井上ひさしの「吉里吉里国」のような「コザ独立国」を1990年に建国し「大統領」に就任した照屋林助は、沖縄返還後も米軍を重視する日本政府に、「これは独立ゴッコ。ゴッコをしている沖縄から日本国へ向かって『汝よ、いつになったら独立できるのだ』」と問いかけていた。
林助の生涯は、核の時代に19世紀的な「富国強兵」の思想に基づいて、辺野古や高江で強権的に基地の建設を進める安倍政権の政治手法の矛盾をも明らかにしているように思える。
素晴らしい番組だったが放映されたのが深夜だったので、ゴールデンタイムでの再放送を求めたい。
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