NHK・BSプレミアムで「チェルノブイリ原発事故 隠された“真実”」(再放送)を見ました。先ほど、ツイッターに投稿したので、ここでも再掲しておきます。
番組は「世界をパニックに陥れたあの未曾有の事故」の真実に迫る力作でしたが、「真実を隠そうとした深い闇」は現在の安倍政権の原発政策の危険性をも語っていると思えました。
すなわち、番組は「情報公開」の政策に踏み切ったばかりのゴルバチョフにも正確な情報が届かず、「国民」からの信頼を次第に損ねていく過程とゴルバチョフや真実を伝えようとした科学者の苦悩をも伝え得ていたのです。
一方、熊本大地震後の後で九州全域での地震が現在も続くなか、安倍首相の意向を汲んだ籾井会長の指示により川内原発付近での震度が表示されなくなったNHK問題の深刻さをもこの番組は意図せず示していました。
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番組説明の文章
「今から29年前におきたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故。世界をパニックに陥れたあの未曾有の事故は当初、意図的に隠された。消火活動にあたった消防士、現場の作業員、また多くの市民が被ばく、隠ぺいが被害を拡大させた。真実を伝えようとして奔走したジャーナリスト、自ら命をたった科学者など、あの未曾有の事故を多角的視点から描く。」
写真のタイトル
*事故後、人口5万人が避難した街 “プリピャチ”
*放射能拡散を食い止めたヘリコプター部隊の指揮官アントシキン
*事故後わずか4行の事故一報 なぜ情報は伝わらなかったのか
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安倍首相が2006年の国会で共産党・吉井議員の質問に「我が国において…中略…必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」と回答したように、チェルノブイリ原発事故の後ではソ連の原発なのであのような事故が起きたが、日本では絶対に起きないと説明されてきたのです。
生々しい原発事故の写真の後には、「史上最悪の原発事故チェルノブイリ原発」の説明が載っていますが、放射線の汚染水が大量に海に流れ出ている福島第一原子力発電所大事故こそを、今では「史上最悪の原発事故」と呼ばねばならないでしょう。
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