装画:田主 誠/版画作品:『雲』
ジャンル[歴史・文学・思想]/四六判上製 245頁 /定価:本体2,700円+税
(人文書館・HPより)
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明治という激動と革新の時代のなかで
山茶花に新聞遅き場末哉 (子規 明治三十二年、日本新聞記者として)
司馬遼太郎の代表的な歴史小説、史的文明論である 『坂の上の雲』等を通して、近代化=欧化とは、 文明化とは何であったのかを、 比較文学・比較文明学的視点から問い直す!
「坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、 それのみをみつめてのぼってゆく」明治の幸福な楽天家たちとその後の 「時代人」たちは、「坂の上」のたかだかとした「白い雲」のむこうに 何を見たのであろうか。
陸羯南(くが・かつなん)が創刊した新聞『日本』の「文苑」記者であり、 歌人・俳人・写生文家・正岡子規の軌跡を辿り、生涯の友・夏目漱石、 そして新聞人でもあった司馬遼太郎の視線(まなざし)から、しなやかに読む。
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目次
序章 木曽路の「白雲」と新聞記者・正岡子規
第一章 春風や――伊予松山と「文明開化」
第二章 「天からのあずかりもの」――子規とその青春
第三章 「文明」のモデルを求めて――「岩倉使節団」から「西南戦争」へ
第四章 「その人の足あと」――子規と新聞『日本』
第五章 「君を送りて思ふことあり」――子規の眼差し
終章 「秋の雲」――子規の面影
リンク→ 『新聞への思い――正岡子規と「坂の上の雲」』(人文書館)、目次詳細
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