〈「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い〉を転載した9月22日のブログには多くの閲覧者がありました。
「東京新聞」は2015年9月26日の朝刊で、署名が開始から5日間で3万2千筆を超えたことを詳しく伝える記事を載せていましたので、ご報告に代えてその記事の一部を掲載します
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与野党議員がもみ合いになる混乱状態の下、参院特別委員会が十七日に可決を決めた安全保障関連法案は、「参院規則の表決の要件を満たしていない」などとして、議決がなかったことの確認と審議続行を求める賛同署名が二十五日締め切られ、署名開始から五日間で三万二千筆を超えた。この日、呼び掛け人の醍醐聡(だいごさとし)東京大名誉教授(会計学)らが、山崎正昭参院議長と鴻池祥肇(よしただ)特別委員長に申し入れた。
二十七日の会期末まで時間が切迫しているため署名はインターネットのみで受け付けていたのに対し、「ネットは使えないが、参加したい」という市民が独自に国会前などで九百四十筆余の紙の署名も集めた。
山崎、鴻池両氏とも議員会館で秘書が対応。山崎氏側には三万二千筆のうち整理済みの二万九千筆余の賛同署名と申し入れ書を手渡した。締め切り後に届いた署名を含め今月末をめどに追加提出する。鴻池氏の秘書は「議員が内容を確認してからでないと受け取れない」として署名簿は受け取らず、週明けに可否を回答するとした。
(中略)
参院規則や委員会先例録には、採決するときに委員長は議題を宣告した上で、賛成議員の挙手か起立で多数か少数かを認定し、結果を宣告するなどと規定されている。十八日に出された未定稿の速記録では「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」としか記載されていない。
醍醐氏は「ネット中継などをみる限り、委員長の議事進行の声を委員が聞き取れる状況になかったことは一目瞭然。委員長も動議提出の声を聞き取り各委員の起立を確認できる状況になかったことは明らか」と批判。二十五日の会見で「何らかの形でさらにしつこく追及していくことが必要ではないか」と訴えた。
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国民の意思に反して国会で「戦争法案」の「強行採決」に踏み切った安倍晋三氏は、「国際社会」でもこのことが高く評価されると勘違いして国連の会議に臨んだようですが安倍演説に会場はまばらで、せめてオバマに直接報告したいと切望していたものの実現しなかったとも伝えられています。
こうして国連の会議は、安倍氏の「個人的な思い込み」と「国際社会の懸念」とのギャップを浮き彫りにしたように思えます。
立憲主義と平和主義と民主主義を瀕死の状態に追い込んだ安倍政権の問題点をさらに掘り下げていくことが必要でしょう。
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