衆院本会議でも与党が単独で「強行採決」し、賛成多数で可決されたとの報が届きました。
「国民の声」を封殺してでも祖父の代からの「野望」を遂げようとする安倍首相の独裁的な手法に対して*、良識ある与党の議員も「No」の声を上げることを期待していましたが、与党の衆議院議員からはそのような声は発せられませんでした*。
リンク→「安全保障関連法案」の危険性(2)――岸・安倍政権の「核政策」
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ノモンハン事件をめぐって対談した研究者のクックス氏から、戦前の日本では国家があれだけの無茶をやっているのに国民は「羊飼いの後に黙々と従う」羊だったと指摘された司馬遼太郎氏は、「日本は、いま世界でいちばん住みにくい国になっています。…中略…『ノモンハン』が続いているのでしょう」と応じていました(「ノモンハンの尻尾」『東と西』朝日文庫)。
敗戦から70年経った現在、自民党と公明党の議員は再び「沈黙を強いられた羊」と化してしまったかのように感じます。
兵器や原発を外国に売り込むことで目先の利益を挙げようとする日本の一部の大企業と、アフガニスタンや中東地域に派遣する兵士の足りなくなったアメリカ軍の要請に応じて行われた今回の「強行採決」は、憲政史上の一大汚点として記憶されるでしょう。
「憲法」を無視した形で可決された違法な「安保法案」は廃案に追い込みましょう。
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冒頭のチラシは知人のH氏のメールに添付されていた作家の澤地久枝さんからの「~~日本中に拡散をお願いします!~~」というご依頼とともに届いたものです。
7月18日(土)午後1時きっかり
同じポスターを全国一斉にかかげよう
との文面も添えられていましたが、委員会に続いて衆院の本会議でも「安全保障関連法案」が「強行採決」されましたので、本日掲げることにしました。
* 追記:自民党では以前から「法案は違憲だ」として反対を表明していた村上誠一郎議員と元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝議員が本会議を欠席していたことが判明しました。他の与党の議員も勇気ある行動に踏み切ることを願っています。
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