5月23日(土曜)に行われる「地球システム・倫理学会」の研究例会は、 「黒澤明監督の倫理観と自然観――《生きものの記録》から映画《夢》へ」という題名で行われます。
ポスターでは映画《夢》で描かれている安曇野のわさび田の清冽な水の流れをとおして黒澤監督の感性が見事に反映されています。
リンク→「地球システム・倫理学会」研究例会(5月23日)のお知らせ
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1947年に設定された「終末時計」では東西冷戦による核戦争の危機を評価の基準として「残り7分」と表示されましたが、黒澤監督も映画《生きものの記録》や映画《夢》で原水爆の危険性や原子力発電所の危険性を鋭く浮き彫りにしていました。
残念ながら、福島第一原発事故などにより悪化する地球環境問題などを踏まえて、今年の「終末時計」の表示は1949年と同じ「残り3分」にまで戻ってしまいました。
しかし、《デルス・ウザーラ》などの映画で大自然の力と美しさも描き出していた黒澤監督は、映画《夢》の最終話「水車のある村」では人類の可能性をも示唆していたのです。
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