急な選挙となったために、日本では「特定秘密保護法」や「集団的自衛権」の危険性はまだ理解されず、多くの国民はこれらの法律が「公務員」や「自衛隊員」のみに関わると誤解していると思われます。
しかし、昨日の「東京新聞」では、「内閣情報調査室」が、「海外経験者は、『秘密漏らす』」との懸念を示していたことが報道されています(第26面)。
「特定秘密保護法」が10日に施行されたあとでは海外への留学や外国からの観光客と話すことにも恐怖を感じるような時代に近づくと思われ、安倍政権が「特定秘密保護法」の施行前に総選挙を急いで行うのもそのためではないかと感じています。
映画《少年H》では、クリスチャンであった両親につれられて教会に通っていた肇少年が、日本を離れたアメリカ人の女性からエンパイアーステートビルの絵はがきをもらったことで、次第に「非国民」視されるようになる過程が描かれていました。
400万部も売れたと言われる小説『永遠の0(ゼロ)』では、他国の人々と否応なく関わらざるを得ない陸上での戦闘とはことなり、「神風特攻隊員」の空中での「戦闘」や「家族の物語」に焦点が絞られているために、「外国」との関わりや当時の厳しい言論統制の問題は巧妙に避けています。
しかし、「特定秘密保護法」に続いて「集団的自衛権」が施行されたあとの日本は、これまでの日本とは全く異なり戦前のような雰囲気に支配される危険性がきわめて高いと思われます。常に上司や政治家の眼を気にするようになったと思われるNHKのアナウンサーがそのことを示唆しているでしょう。
第二次世界大戦では若者だけでなく中年の人々も招集されました。
今のかりそめの繁栄に惑わされることなく、1年後の日本を思い浮かべて、安倍政権に「NOといえる」毅然とした投票を!
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