毎回、選挙前には抗議の意を込めて「白票」をという呼びかけや、自分の選びたい候補がいないなら「棄権」しようと呼びかける動きがあるようです。
しかし、投票率が低いと選挙がやり直しになる制度を持つ国ならば有効かもしれませんが、日本では「特定秘密保護法」や「集団的自衛権」を閣議で決めた政権への白紙委任状になります。
学徒動員で戦車兵となった作家の司馬遼太郎氏は、自衛隊の海外への派遣には強く反対して、「私は戦後日本が好きである。ひょっとすると、これを守らねばならぬというなら死んでも(というとイデオロギーめくが)いいと思っているほどに好きである」と記していました(『歴史の中の日本』)。
* * *
亡くなられた元俳優の菅原文太氏に続いて俳優の宝田明氏が、3日夕方に放送されたNHKの「ゆうどき」で、幼少時代に旧満州でソ連侵攻を体験し、命からがら引き揚げてきた悲惨な過去を振り返りつつ、「人間の起こす最も大きな罪は戦争」「戦争を起こしてはいけないというメッセージを発信し続けたい」と戦争反対を主張したとの記事が7日付けの「日刊ゲンダイ」に載っています。
リンク→「間違った選択すれば戦争」…宝田明氏の発言にNHK大慌て /日刊ゲンダイ – 19 時間前/故・菅原文太氏に続き、芸能界の大物がまた「反安倍」の狼煙を上げた――と話題になっている/
映画《ゴジラ》(監督:本多猪四郎、1954年)で重要な役を演じていた宝田明氏は、噛み締めるように「無辜の民が無残に殺されることがあってはいけない。間違った選択をしないよう、国民は選挙を通じて、そうでない方向の人を選ぶ(べき)……」と訴えたとのことです。
コメントを残す