司馬遷の歴史書『史記』を愛読し、また草原の民であるモンゴルの言語を学んでいた司馬遼太郎は、砂漠や海流などの自然環境にも深い関心を寄せて「文明史家」と呼べるほどの広い視野を持った作家でした。
そのような司馬氏の視野は、幕末から昭和初期にいたる時代を扱った多くの歴史小説にも反映されていました。
『司馬遼太郎とロシア』(東洋書店、ユーラシア・ブックレット、2010年)では、日露の近代化の比較を行った作品を中心に言及されている時代と作品が書かれた時期の年表を付録資料として添付しました。
誌面の都合上、一部簡略して掲載していたので、作品との関連などを補った形で「年表」のページに掲載します。
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