先日、『黒澤明研究会誌』第30号が届きました。
「白熱教室」と題して行われた映画《野良犬》についての討議の記録を中心に、本号にも様々な視点からの充実した内容の論考が満載されていますが、「巻頭言」から「編集後記」にいたるまでどの記述からも黒澤明監督に対する深い敬愛の念が感じられました。
私自身は、現在執筆中の『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」で映画《夢》を読み解く』の核となる論文の一つ「科学者(知識人)の傲慢と民衆の英知――映画《生きものの記録》と長編小説『死の家の記録』」と、エッセーを投稿しています。
ここでは「復員兵と狂犬」と題した「映画《野良犬》と『罪と罰』」論を「映画・演劇評」に掲載しました。
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