先日、『黒澤明と小林秀雄――長編小説『罪と罰』で映画《夢》を解読する』という題名の著作を、来年の3月に発行する予定である旨を(お知らせ)の欄に記しました。
世界中を震撼させた福島第一原子力発電所の事故についての報道が、日本では次第に少なくなってきている状況は、「第五福竜丸」事件が起きた後の事態ときわめて似ているように私は感じています。
なぜ日本ではこの事件を契機に撮られた映画《生きものの記録》や原発事故を予言していた映画《夢》の評価が低いのかを明らかにするためにも、時間的にはかなりきついのですが、この著作をなんとか「第五福竜丸」事件が起きた3月には発行したいと願っています。
それゆえ、これからは学会での口頭発表や黒澤明研究会の『会誌』に発表した論文の概要を、「主な研究」や「映画・演劇評」のページに掲載していきたいと思いますが、最初にその構想が生まれるきっかけとなった都築政昭氏の『黒澤明の遺言「夢」』を簡単に紹介しておきたいと思います。
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