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ブログ・タイトル一覧21(2021年12月25日~)

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「群像社通信」130号、「図書紹介」より(4月4日)

(5)「ロシアの“魂”」とドストエフスキー劇(4月3日)

(4)「“人喰い鬼”の詩」と『プラウダ』の衝撃(4月1日)

(3)チェコスロヴァキアの歴史と堀田善衞の『悪霊』観(3月31日)

(2)1968年の国内外の情勢と『小国の運命・大国の運命』の構成(3月29日)

チェコスロヴァキア事件でウクライナ危機を考えるⅡ  (1)アジア・アフリカ作家会議と『インドで考えたこと』(3月28日)

再稼働 核の危機招く(「東京新聞」「発言」欄、3/28)(3月28日)

(4)2・26事件の賛美と「改憲」の危険性(3月26日)

(3)、磯部浅一の「行動記」と裁判をめぐって(3月26日)

(2)、2・26事件と検閲の強化(3月26日)

(1)、2・26事件とシベリア出兵(3月26日)

『若き日の詩人たちの肖像』で2・26事件と憲法を考える (3月26日)

チェコ事件でウクライナ危機 を考えるⅠ(3月19日)

「小林秀雄神話」の解体(3)――「人生斫断家」という定義と2・26事件(2月27日)

「小林秀雄神話」の解体(2)――『地獄の季節』の誤訳とムィシキンの形象の曲解(2月27日)

「小林秀雄神話」の解体(1)――「他人を借りて自己を語る」という方法(2月27日)

「小林秀雄神話」の解体――鹿島茂著『ドーダの人、小林秀雄』を読む(序)(2月27日)

ウクライナ侵攻と安倍元首相のプーチン観(2月26日)

「明治維新」の賛美と「国家神道」復活の危険性(1月21日)

〔スレッドの目次〕(1月19日)

明治の文学者の視点で『罪と罰』を読み解く――『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機』(1月15日)

権力による情報の「操作」と「隠蔽」の危険性ーー映画『新聞記者』からドラマ『新聞記者』へ(1月14日)

『ユーラシア研究』65号に「黒澤明監督のドストエフスキー観――『罪と罰』と『白痴』テーマの深まり」を寄稿(1月13日)

小林秀雄の良心観と『ヒロシマわが罪と罰』の考察――長編小説『審判』の成立(1月10日)

ドストエーフスキイの会、260回例会(報告者:伊東一郎氏、清水孝純氏)のご案内(1月6日)

岩本憲児氏が『黒澤明の映画 喧々囂々』(論創社)で拙著を紹介(1月5日)

堀田善衞の黒澤映画《姿三四郎》観と《用心棒》観 (1月5日)

「賭博」を美化し、新自由主義的な政策を続ける「維新」の危険性を考える(1月4日)

コロナ禍の最中に行われた東京オリンピックを振り返る(12月31日)

日本の近代化と『若き日の詩人たちの肖像』(12月31日)

なぜ日本は貧困化したのか――安倍元首相と母方の祖父・岸信介元首相との関係をとおして考える(12月31日)

「読者の声」と紹介(12月30日)

核兵器禁止条約に至る道と日本の「核の傘」政策(12月29日)

ドストエフスキー生誕200年と『堀田善衞とドストエフスキー』(12月29日)

世界文学会 の第一回研究会で「堀田善衛の疫病観」を発表(12月28日)

講座「アニメ映画《風立ちぬ》で堀田善衞の長編小説『若き日の詩人たちの肖像』を読み解く」(12月28日)

『ドストエフスキーとの対話』(水声社)に「堀田善衞のドストエフスキー観――堀田作品をカーニヴァル論で読み解く」を寄稿(12月28日

『現代思想』に「大審問官」のテーマと 核兵器の廃絶――堀田善衞のドストエフスキー観 を寄稿(12月28日)

『永遠の0』の危険な構造を分析する(12月27日)

沖縄タイムズと富山新聞に拙著の紹介が掲載されました(12月25日)

ブログ・タイトル一覧20(2019年5月31日~2020年3月)

ドストエーフスキイの会、256回例会(報告者:国松夏紀氏)の延期のお知らせ(コロナ禍で中止)

ドストエーフスキイの会、255回例会(報告者:杉里直人氏)のご案内

ロシア帝国の教育制度と日本――『ロシアの近代化と若きドストエフスキー』から『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機』へ

ドストエーフスキイの会、254回例会(報告者:高柳聡子氏)のご案内

堀田善衞と武田泰淳の『審判』とドストエフスキーの『罪と罰』

「狂人にされた原爆パイロット――堀田善衛の『零から数えて』と『審判』をめぐって」を「主な研究」に転載

「ドストエーフスキイのプーシキン観ーー共生の思想を求めて」を「主な研究」に転載

『ドストエーフスキイ広場』発刊の頃――会発足50周年を迎えて

長編小説『若き日の詩人たちの肖像』の成立と作家・椎名麟三との往復書簡

映画《白痴》と黒澤映画における「医師」のテーマ――国際ドストエフスキー・シンポジウムでの発表を踏まえて

『悪霊』におけるキリーロフの形象をめぐって――太田香子氏の発表と西野常夫氏の論文

混迷の時代と新しい価値観の模索―『罪と罰』の再考察

俳優・中村敦夫氏のライフワーク、朗読劇「線量計が鳴る」の上演スケジュールと劇評、本の紹介

「ラピュタ」6、「腐海の森」から「生命の樹」へ――「科学と自然」と「非凡人と凡人」の関係の考察

「ラピュタ」5、ムスカ大佐の人気と古代の理想化――『日本浪曼派』の流行と「超人の思想」

「ラピュタ」4――ムスカ大佐の人気とヒトラー(「超人(非凡人)」のテーマをめぐって)

「ラピュタ」3(閑話休題)――丸山穂高氏のツイッターの手法と比較という方法の意義

黒澤明監督が関東大震災で見たもの――朝鮮人虐殺から映画《生きものの記録》へ

 「ラピュタ」2――宮崎アニメの解釈と「特攻」の美化(隠された「満州国」のテーマ)

『天空の城ラピュタ』の理解と主観的な文学解釈(1)――ツイッター文化の衝撃

スレッドの「目次」(2)について

スレッドの「目次」(1)について

ドストエーフスキイの会、253回例会(報告者:太田香子氏)のご案内

(4)眼が真っ黒に塗りつぶされた羊の絵――参謀の「魔法の杖」と内閣官房の闇

(3)黒澤映画『悪い奴らはよく眠る』から『新聞記者』へ――自殺に追い込む社会の病理に鋭く迫る

映画『新聞記者』を読み解く(2)――権力の腐敗の問題に新聞と映画はどれだけ切り込むことができるか

映画『新聞記者』を読み解く(1)――権力による情報の「操作」と「隠蔽」の問題に鋭く切り込む快心作

自著『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機――北村透谷から島崎藤村へ』の紹介文を転載

ドストエーフスキイの会、252回例会(合評会)のご案内

2019年度 第4回連続研究会 :「歴史と世界文学」のご案内

参議院選挙と「緊急事態条項」の危険性

『若き日の詩人たちの肖像』におけるナチズムの考察Ⅰ

 『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機』のご感想(憲法学者・樋口陽一氏)

2019年度 世界文学会 第3回研究会 : 『歴史と世界文学』 のご案内

年表8、『若き日の詩人たちの肖像』関連年表(1918~1945)

『若き日の詩人たちの肖像』上、アマゾン『若き日の詩人たちの肖像』下、アマゾン(書影は「アマゾン」より)

『若き日の詩人たちの肖像』関連年表(1918~1945)

*芥川龍之介は芥川と小林秀雄は小林、黒澤明は黒澤、堀田善衞は堀田と略記する)

1918年(大正7年)  【第一次世界大戦終結。1914~】。堀田善衞、7月17日、富山県射水郡伏木町(現・高岡市)に生まれる。父・堀田勝文、母・くにの三男で末っ子。生家は江戸時代から続く廻船問屋を営む旧家だった。

1922年(大正11年) 芥川、「将軍」(『改造』1月号)、「藪の中」(『新潮』」1月号)

1923年(大正12年)  黒澤、兄丙午の勧めで関東大震災を観察する。

1925年(大正14年)     【治安維持法、普通選挙法公布】。堀田、七歳。伏木尋常小学校に入学。小林、東京帝国大学文学部仏蘭西文学科入学。中原中也と識る。 黒澤丙午、映画説明者として須田貞明と名乗る。

1927年(昭和2年)  芥川龍之介『河童』、7月、自殺。 小林、9月、「芥川龍之介の美神と宿命」(『大調和』)

1928年(昭和3年)   【治安維持法が強化される】。 小林、3月、東京帝国大学卒業。 黒澤、第15回「二科展」入選、油彩「静物」。

1929年(昭和4年)  3月、堀辰雄「芥川龍之介論――藝術家としての彼を論ず」(「東京帝国大学卒業論文」)。 黒澤、4月、日本プロレタリア美術家同盟(ナップ)に参加。小林多喜二「蟹工船」。 小林、9月、『様々なる意匠』が『改造』懸賞評論二席入選(一席は宮本顕治『「敗北」の文学』)

1930年(昭和5年)   【1月、ロンドン海軍軍縮会議、浜口首相が狙撃される】。 黒澤、徴兵検査後、兵役免除。この頃から地下活動(~1932年春)。林房雄、日本共産党への資金提供を理由に検挙。治安維持法違反で検挙。のち起訴され、豊多摩刑務所に入る。

1931年(昭和6年) 【満州事変】。堀田、13歳。石川県金沢市の県立第二中学校に入学。家業が傾いたため、中学時代は親戚の楽器店やアメリカ人宣教師宅に下宿する。音楽家志望だったが、耳の病気にかかり断念。

1932年 (昭和7年)   【上海事変、満州国成立、五・一五事件】。小林、4月、明治大学に文芸科が創設され、講師に就任 6月、「小説の問題Ⅰ」(映画《アメリカの悲劇》論、『悪霊』論)。 6月、「現代文学の不安」(『改造』) 9月、「Xへの手紙」(『中央公論』)。 黒澤、地下活動より脱落、兄丙午の長屋に身を寄せつつ映画館に通う。/林房雄、 転向して出所。鎌倉に転入。『青年』発表。「新潮」で『作家として』で転向を表明。

1933年(昭和8年)   【1月、ヒトラー内閣成立。2月、小林多喜二が拷問で死亡。 3月、日本、国際連盟から脱退。5月、京都帝国大学で滝川事件】。 小林、1月、「『永遠の良人』」(『文藝春秋』)。 黒澤、7月、兄・丙午が自殺。 小林、林房雄などと10月、『文學界』の創刊にかかわる。 12月、「『未成年』の独創性」(『文藝』)。

1934年(昭和9年)  【ワシントン条約の破棄を通告する】。 小林、1月「文学界の混乱」(『文藝春秋』)。 1月「アンドレ・ジイドのドストエフスキイ論」。 2月、「『罪と罰』についてⅠ」(第1回、『行動』)。 4月、「レオ・シェストフの『悲劇の哲学』」(『文藝春秋』)。 5月、「『罪と罰』についてⅠ」(第2回、『文藝』)。 7月、「『罪と罰』についてⅠ」(第3回、『行動』)。 9月、「『白痴』についてⅠ」(~35年10月、『文藝』)。 「レオ・シェストフの『虚無よりの創造』」(『文學界』)。

1935年(昭和10年)  【「天皇機関説」事件】。小林、1月、『ドストエフスキイの生活』を連載し始める(~37年3月号)。 3月、「再び文藝時評に就いて」(『改造』)。雑誌『日本浪曼派』創刊(~1938年3月)、8月3日、「国体明徴声明」、8月12日、相沢事件(皇道派の将校による統制派の永田鉄山の殺害、10月、「第二次国体明徴声明」、小林、「『地下室の手記』と『永遠の良人』」(~36年2月)。

1936年(昭和11年) 【ロンドン軍縮会議から脱退。二・二六事件。11月、日独防共協定】。堀田、18歳。入試のために上京したところ、二・二六事件に遭遇する。慶応大学法学部政治学科予科に進学。/ 小林、1月、「作家の顔」(『読売新聞』)。 2月、「私信」 4月、「思想と実生活」(『文藝春秋』)。「中野重治君へ」(東京日日新聞)、 5月、合評会『夜明け前』について(『文学界』)。 小林、6月、「文学者の思想と実生活」(『改造』)。 8月、「『ドストエフスキイの精神分析』」(書評、『帝国大学新聞』) 9月、「J・M・マリィ『ドストエフスキイ』」(書評、『文學界』)。 10月、「林房雄『浪曼主義のために』11月、「『罪と罰』を見る」(『読売新聞』)、12月、小林、「文学の伝統性と近代性」。/黒澤、PCL映画製作所(東宝の前身)に助監督として入社。 小林、明治大学で「日本文化史研究」を講じる

1937年(昭和12年)【3月、『国体の本義』発行。7月、蘆溝橋事件から日中戦争がおこる。~1945年、11月、防共協定にイタリアが参加】。小林、1月、「ドストエフスキイの時代感覚」(『改造』)。3月、中野重治「文学における新官僚主義」。 小林、6月、「『悪霊』について」(~11月、未完、『文藝』)。 11月、「戦争について」(『改造』)。

1938年(昭和13年)  【国家総動員法が公布される】。 『日本浪曼派』(3月終刊)。小林、6月、明治大学教授に昇格。  黒澤、8月、助監督として参加した山本嘉次郎監督の『綴方教室』公開。 小林、10月、「歴史について」(第1章、第二章、『文學界』)。

1939年(昭和14年) 【5月~9月、ノモンハン事件】 堀田21歳。慶応大学法学部政治学科に進学。/  小林、3月、「映画批評について」(『日本映画』)    5月、「歴史について」(全5章、『文藝』)。  5月、「歴史について」を序文とし『ドストエフスキイの生活』(創元社)を出版。  8月、「疑惑Ⅱ」(『文藝春秋』)。

1940年(昭和15年) 【9月、日独伊三国同盟締結。11月、紀元2600年式典】 堀田、文学部仏蘭西文学科に転科。在学中の学友に白井浩司(仏文学者) 加藤道夫(劇作家)、芥川比呂志(俳優)らがいた。 / 小林、9月、「ヒットラアの『我が闘争』」(書評、『朝日新聞』)。10月、林房雄、石川達三との鼎談「英雄を語る」(『文學界』)。11月、林房雄との対談「歴史について」(『文學界』)。

1941年(昭和16年) 【3月、国民学校令の公布、7月、『臣民の道』発行、12月、真珠湾攻撃、太平洋戦争が始まる】 黒澤、3月、製作主任としてついた山本嘉次郎演出、高峰秀子主演の映画《馬》公開。 小林、3月、「歴史と文学」(『改造』、芥川龍之介の『将軍』を否定的に言及)。 10月、「カラマアゾフの兄弟」(~42年9月、未完、『文藝』)。林房雄、『転向について』を発表

1942年(昭和17年) 堀田、9月、大学を繰上卒業。国際文化振興会に就職する。卒業論文はランボーと『白痴』のムィシキンについて、大学在学中から詩の同人誌「荒地」などに参加し、鮎川信夫、田村隆一、中村真一郎、加藤周一らを知り、大学卒業後は、吉田健一を通じて「批評」の同人となり、中村光夫、河上徹太郎、小林秀雄、山本健吉らを知る。これら同人誌に詩、エッセイ、評論などを発表する。/小林、3月、「戦争と平和」(『文學界』)、 9月、10月、座談会《文化総合会議 近代の超克》(『文學界』)、日本文学報国会評論随筆部会常任理事に就任。

1943年(昭和18年) 【5月、アッツ島で日本軍全滅】。堀田、軍令部臨時欧州戦争軍事情報調査部に徴用される。黒澤、1月、脚本に参加した映画《愛の世界・山猫とみの話》が公開。 3月、《姿三四郎》公開。 小林、9月、「ゼークト『一軍人の思想』について」(『文學界』)。

1944年(昭和19年) 堀田、東部第48部隊に召集されるが、骨折による胸部疾患のため召集解除となる。

1945年(昭和20年)【3月、沖縄戦が始まる。8月、広島・長崎に原爆投下、日本、ポツダム宣言受諾年表】。

堀田、国際文化振興会に戻り、3月10日の東京大空襲を体験。その後、派遣されて中国に行く。上海で中日文化協会に勤めていた武田泰淳、石上玄一郎と知り合う。また草野心平を知り、詩誌「歴程」の同人となる。敗戦後の12月、中国国民党宣伝部に留用される。     

 

(本年表はスタジオジブリの「堀田善衞年譜」とホームページの「黒澤明・小林秀雄関連年表などを参考に作成した)

スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

ブログ・タイトル一覧19(2019年1月1日~5月29日)

『若き日の詩人たちの肖像』の関連年表を「年表とブログ・タイトル一覧」に掲載

『日本国紀』と小林秀雄の歴史観――徳富蘇峰の「物語」の手法と「司馬史観」論争

「他人をほめる技術」と「けなす技術」――小林秀雄の芥川龍之介・批判とアランの翻訳などをめぐって

堀田善衞のドストエフスキー観――『若き日の詩人たちの肖像』を中心に

『若き日の詩人たちの肖像』における「耽美的パトリオティズム」の批判(6)ーー「臨時召集令状」と「万世一系の国体」の実体

映画《白痴》とブルガリア・ソフィア大学での「円卓会議」

『若き日の詩人たちの肖像』における「耽美的パトリオティズム」の批判(5)――『方丈記』の再発見と「死の美学」の克服

『若き日の詩人たちの肖像』における「耽美的パトリオティズム」の批判(4)――「昭和維新」の考察と「明治百年記念式典」

2019年度 世界文学会 第二回連続研究会 :『歴史と世界文学』

『若き日の詩人たちの肖像』における「耽美的パトリオティズム」の批判(3、増補版)――小林秀雄の芥川龍之介観と『白痴』論の批判 »

『若き日の詩人たちの肖像』における「耽美的パトリオティズム」の批判(2、加筆版)――「海ゆかば」の精神と主人公

『若き日の詩人たちの肖像』における「耽美的パトリオティズム」の批判(1)――真珠湾の二つの光景

堀田善衞の『白痴』観――『若き日の詩人たちの肖像』をめぐって

第50回総会と251回例会(報告者:高橋誠一郎)のご案内

書評〔飛躍を恐れぬ闊達な「推論」の妙──「立憲主義」の孤塁を維持していく様相〕を読む

「維新」という幻想と裏切られた「革命」――小林秀雄のドストエフスキー観と『夜明け前』論

鹿島茂著『ドーダの人、小林秀雄――わからなさの理由を求めて』を読む (1)―― 「教祖」から「神様」へ(縮小版)

ドストエーフスキイの会、第250回例会(報告者:福井勝也氏)のご案内

『若き日の詩人たちの肖像』の重要性――『堀田善衞を読む――世界を知り抜くための羅針盤』(集英社)を読んで

「様々なる意匠」と「隠された意匠」――小林秀雄の手法と現代

拙著『司馬遼太郎の平和観――「坂の上の雲』を読み直す』などの図書紹介

明治維新の「祭政一致」の理念と安倍政権が目指す「改憲」の危険性

『日本国紀』の手法と安倍政権の手法

黒澤監督没後二〇周年と映画《白痴》の円卓会議

重大な選挙の年を迎えて――「立憲主義」の確立を!

ブログ・タイトル一覧18(2018年1月26日~)

「明治維新」150年と小林秀雄の『夜明け前』論

ドストエーフスキイの会、第249例会(報告者:熊谷のぶよし氏)のご案内

近刊『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機――北村透谷から島崎藤村へ』(目次)

危機の時代と文学――『罪と罰』の受容と解釈の変容

「明治維新」一五〇年と「立憲主義」の危機

ドストエーフスキイの会、第248例会(報告者紹介:長縄光男氏)のご案内

教育制度と「支配と服従」の心理――『破戒』から『夜明け前』へ

「国粋主義」の台頭と『罪と罰』の邦訳

ドストエーフスキイの会、第247回例会(報告者紹介:坂庭淳史氏)のご案内

「明治維新」を讃美する安倍政権の危険性を指摘した枝野演説

島崎藤村の『破戒』と『罪と罰』の現代性

「黒澤明と手塚治虫――手塚治虫のマンガ『罪と罰』をめぐって」を「映画・演劇評」に掲載

司馬遼太郎の「神国思想」批判と「憲法」観7月31日

Authors & Books(Bulgarian Dostoevsky Society):《Читаем роман Идиот в фильмах Куросавы Акиры》7月26日

自著紹介、ブルガリア・ドストエフスキー協会のサイトより転載(日本語版)7月26日

小林秀雄と堀田善衛の平田篤胤観(改訂版)6月24日

近刊『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機――北村透谷から島崎藤村へ』目次(改訂版)6月22日

核戦争の危険性を踏まえた「日本国憲法」と「原発ゼロ法案」の意義(再掲)6月22日

ドストエーフスキイの会、第246回例会(合評会)のご案内と過去の例会一覧6月21日

 「予言的な」長編小説『罪と罰』と現代5月16日

権力者の横暴と「憲法」と「良心」の意義5月16日

ドストエーフスキイの会総会と245回例会(報告者:泊野竜一氏)のご案内5月1日

三宅正樹著『近代ユーラシア外交史論集』の書評を「著書・共著と書評・図書紹介」の欄に掲載4月27日

大岡昇平の江藤淳批判と子規の評論の高い評価4月20日

高級官僚の「良心」観と小林秀雄の『罪と罰』解釈――佐川前長官の「証人喚問」を見て4月17日

シリアへの空爆のニュースに接して4月15日

小林秀雄の『罪と罰』論と島崎藤村の『破戒』4月1日

『罪と罰』の邦訳と「『罪と罰』の殺人罪」3月31日

『罪と罰』と「非凡人の思想」3月22日

ドストエーフスキイの会、第244回例会(報告者紹介:野澤高峯氏)のご案内

3月17日 『黒澤明で「白痴」を読み解く』の紹介(ブルガリア・ドストエフスキー協会のサイトより)2018年2月20日

夏目漱石の明治観と「明治維新」という用語1月28日

ドストエーフスキイの会、第243回例会(赤淵里沙子氏)のご案内1月26日

ブログ・タイトル一覧17(6月7日~2018年1月1日)

ブログ・タイトル一覧17(6月7日~)

堀田善衛の生誕100周年をむかえて2018年1月1日

『若き日の詩人たちの肖像』と『夜明け前』――平田篤胤の思想をめぐって 12月24日

『若き日の詩人たちの肖像』と小林秀雄のドストエフスキー観(4)ーー『白痴』をめぐって11月29日

『若き日の詩人たちの肖像』と小林秀雄のドストエフスキー観(3)――『罪と罰』への言及と芥川龍之介の遺書11月13日

ドストエーフスキイの会、第242回例会(報告者:齋須直人氏)のご案内11月9日

『若き日の詩人たちの肖像』と小林秀雄のドストエフスキー観(2)――アリョーシャと呼ばれる若者と『英雄と祭典』11月9日

『若き日の詩人たちの肖像』と小林秀雄のドストエフスキー観(1)――『白夜』をめぐって11月6日

夏目漱石の高等師範学校の退職と軍事教練――長編小説『破戒』との関連で11月3日

「国際ドストエフスキー・シンポジウム」とお知らせ――ブルガリアとソフィアの画像11月3日

「立憲主義」の重要性が確認された2017年の総選挙10月24日

「国民の安全と経済の活性化のために脱原発を」に追加した箇所を掲載9月27日

元・原発技術者と木枯し紋次郎――朗読劇「線量計が鳴る」を観る 9月26日

『罪と罰』の受容と法制度と教育制度の考察(2)――例会発表を終えて9月17日

『罪と罰』の受容と法制度と教育制度の考察――例会発表に向けて9月11日

ドストエーフスキイの会、第241回例会(報告者:高橋誠一郎)のご案内8月24日

夏目漱石と正岡子規の交友と作品の深まり――「教育勅語」の渙発から長編小説『三四郎』へ(レジュメとユーチューブの動画8月10日

「核兵器禁止条約」と「長崎平和宣言」8月9日

72回目の「広島原爆の日」と「第9回 広島平和ミーティング」8月8日

「ヒットラーと悪魔」をめぐって(4)――大衆の軽蔑と「プロパガンダ」の効用726日

夏目漱石と正岡子規の交友と作品の深まり――資料2、「関連年表」7月24日

「ヒットラーと悪魔」をめぐって(3)――PKO日報破棄隠蔽問題と「大きな嘘」をつく才能7月23日

1899年のハーグ万国平和会議から2017年の核兵器禁止条約へ7月14日

小林秀雄のヒトラー観(2)――「ヒットラーと悪魔」をめぐって(2)7月5日

小林秀雄のヒトラー観(1)――書評『我が闘争』と「ヒットラーと悪魔」をめぐって7月4日

ドストエーフスキイの会、第240回例会(合評会)のご案内6月30日

黒澤明と宮崎駿――《七人の侍》から《もののけ姫》へ(ロシア文学と民話とのかかわりを中心に)6月28日

「世界文学会」2017年度第4回研究会(発表者:大木昭男氏・高橋誠一郎)のご案内6月7日

ブログ・タイトル一覧16(1月7日~6月5日)

ブログ・タイトル一覧16(1月7日~6月5日)

明治の藩閥政府と平成の安倍政権――『新聞紙条例』(讒謗律)と「特定秘密保護法」、「保安条例」と「共謀罪」との酷似6月5日

「表現の自由と情報へのアクセス」の権利と「差別とヘイトスピーチ」の問題――「特定秘密保護法」から「共謀罪」へ6月2日

「特定秘密保護法」強行採決への歩み(2)――チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の類似性6月2日

「特定秘密保護法」強行採決への歩み(1)――放射能汚染水の流出事故の隠蔽と2013年参議院選挙5月31日

(5)「閣議決定」と特別報告者による「特定秘密法の改正勧告」5月31日

(4)安倍首相の「国連特別報道者」非難発言と日本の孤立化5月30日

「共謀罪」法案の強行採決と東京オリンピック開催消滅の可能性(3)――G7サミットでの安倍発言と政府の対応をめぐって5月28日

「共謀罪」法案の強行採決と東京オリンピック開催消滅の可能性(2)――ベルリン・オリンピックとの「際立つ類似点」5月26日

「共謀罪」はテロの危険性を軽減せず、むしろ増大させる悪法――国連特別報告者の批判を踏まえて5月23日

「共謀罪」法案の強行採決と東京オリンピック開催消滅の可能性――1940年との類似性(加筆版)5月21日

甘利問題と「加計学園」問題、そして「共謀罪」――黒澤映画《悪い奴ほどよく眠る》再考5月19日

俳優・中村敦夫氏のライフワーク、朗読劇「線量計が鳴る」全国上演のお知らせ5月16日

「世界文学会」2017年度第3回研究会(発表者:荻野文隆氏)のご案内5月14日

「改憲」の危険性と「平凡な事実」5月3日

ドストエーフスキイの会総会と第239回例会(報告者:清水孝純氏)のご案内5月2日

新刊案内 後藤多聞『漢とは何か、中華とは何か』(人文書館、2017年)4月18日

書評 『「罪と罰」をどう読むか〈ドストエフスキー読書会〉』(川崎浹・小野民樹・中村邦生著 水声社 二〇一六年4月18日

書評 『十八世紀ロシア文学の諸相―ロシアと西欧 伝統と革新』(金沢美知子編 水声社 二〇一六年)4月18日

「森友学園」問題と「教育勅語」そして中学での「銃剣道」――安倍政権の「戦前の価値観」への明確な回帰4月6日

「核兵器禁止条約交渉」への不参加と安倍首相の「積極的平和主義」3月28日

講座 『夜明け前』から『竜馬がゆく』へ――透谷と子規をとおして3月28日

『新聞への思い――正岡子規と「坂の上の雲」』の書評の抜粋(『ユーラシア研究』(2017年、第55号)を転載3月17日

ドストエーフスキイの会、第238回例会(報告者:木下豊房氏)のご案内3月12日

 「森友学園」問題と「教育勅語」の危険性――『夜明け前』論にむけて(5) 3月10日

「森友学園」問題と「教育勅語」の危険性――『夜明け前』論にむけて(4) 3月8日

「森友学園」問題と「教育勅語」の危険性――『夜明け前』論にむけて(3) 3月4日

無責任な政治家と終末時計の時刻3月3日

稲田朋美・防衛相と作家・百田尚樹氏の憲法観――「森友学園」問題をとおして(増補版)3月1日

 「森友学園」問題と「教育勅語」の危険性――『夜明け前』論にむけて(2)3月1日

「森友学園」問題と「教育勅語」の危険性――『夜明け前』論にむけて(1)2月28日

『ゴジラの哀しみ――映画《ゴジラ》から映画《永遠の0(ゼロ)》へ』の紹介を『出版ニュース』2月下旬号より転載2月26日

〈司馬遼太郎の「神国思想」の批判と憲法観〉の項目に〈坂本竜馬の「船中八策」と独裁政体の批判〉を追加2月13日

オーウェルの『1984年』で『カエルの楽園』を読み解く――「特定秘密保護法」と監視社会の危険性2月10日

トップページの〈目次〉の項目を「国民の安全と経済の活性化のために脱原発を」と改題2月10日

国民の安全と経済の活性化のためにも、原発を過去のエネルギーに。2月3日

トップページを改訂し、〈目次〉と〈司馬遼太郎の「神国思想」批判と憲法観〉の頁などを追加1月13日

菅野完著『日本会議の研究』と百田尚樹著『殉愛』と『永遠の0(ゼロ)』2017年1月7日

 

リンク→ブログ・タイトル一覧15(10月8日~2017年1月6日)

 

年表2,ドストエフスキー関連年表(1789~1881)

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年表2,ドストエフスキー関連年表(1789~1881)

1789  父ミハイルがポドーリヤの宗教合同派の司祭の家に生まれる。【フランス革命】

1790  ラジーシチェフ『ペテルブルグからモスクワへの旅』。

1792    【第1回ロシア使節として、ラクスマンが漂流民の大黒屋光太夫を伴って来日】。

1794    【桂川甫周、大黒屋光太夫からの聞き取りで『北嵯聞略』を書く。  →井上靖『おろしや国酔夢譚』→映画《おろしや国酔夢譚》】。

1800  母マリア・ネチャーエヴァ、モスクワの商人の家に生まれる。

1802   父ミハイル、神学校に入学。

1804    【第2回ロシア使節レザノフが長崎に来航、通商を求めるが日本側に拒否される。ナポレオン、皇帝となる】。

1806    【ロシア将校フヴォストフ、樺太襲撃(翌年も再度襲撃)。神聖ローマ帝国滅亡】。

1809  父ミハイル、モスクワの医学アカデミーに入学(家族との関係を断絶する)。

1811    【ロシア艦の艦長ゴロヴニーンが逮捕され、日露の緊張が高まる】。

1812   ナポレオン、ロシア帝国へ侵攻(「祖国戦争」)。父ミハイル、軍医として参戦。【高田屋嘉兵衛、日本とロシアの衝突回避に尽力(→司馬遼太郎『菜の花の沖』)】。

1813    【ロシア、「諸国民の解放戦争」に参戦(~14年)】。

1814    【ウィーン会議(~15年)の結果、ロシア帝国はワルシャワ公国の大部分を獲得し、ポーランド立憲王国を建国(*注1)】。

1817  プーシキン政治詩「自由」。

1819  父ミハイル、マリアと結婚、     プーシキン「村」で農奴制を批判。

ドストエフスキーの母、小ドストエフスキーの父、小

(Мать писателя — Мария Фёдоровна,Отец — Михаил Андреевич、図版はロシア版「ウィキペディア」より)

1820  父ミハイル、軍を退官し、聖マリア慈善病院の医師となる、 兄ミハイル誕生。

1821  作家フョードル、モスクワの聖マリア慈善病院に生まれる。

ドストエフスキーの家、モスクワ

(Здесь родился Ф. М. Достоевский. Мариинская больница для бедных,NVO – собственная работа,図版はロシア版「ウィキペディア」より)

1822  長女ワルワーラ誕生。

1824  グリボエードフ『知恵の悲しみ』。

1825         父ミハイル、聖アンナ3等勲章を受章。アレクサンドル1世の死、ニコライ1世即位。憲法の発布や農奴制の廃止を求めて近衛軍将校が蜂起するが、すぐに鎮圧され、厳しく処罰される(デカブリストの乱)。

デカブリストの乱の絵

「デカブリストの乱」の絵、Karl Kolman作(図版は「ウィキペディア」より)

1827  父ミハイル、8等官に昇進、貴族の身分となる。

1828  貴族台帳にドストエフスキー家のことが記載される。トルストイ誕生(~1910年)。【露土戦争(~29年)】。

1830  プ-シキン『ベ-ルキン物語』、ポーランドで反乱(~31年)。

1831  母の名義で約150キロ南のトゥーラ県のダーロヴォエ村に領地を買う。

1832  父、聖アンナ2等勲章を受章、7等官に昇進、父名義の領地チェルモーシニャ村を買う。

1833  火災で2つの領地が被災する、ウヴァーロフの通達「正教・専制・国民性」、プーシキン『エヴゲーニイ・オネーギン』、『青銅の騎士』(死後発表)。

1834  9月、私立学校チェルマークに入学、年末、両親の激しい口論。

1835  父ミハイル、不倫の疑いをかけて母を苦しめる。

1836  母の病状悪化する。ゴ-ゴリ『検察官』、チャアダーエフ『哲学書簡』。

1837  1月、プーシキン決闘で死亡。

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『アレクサンドル・プーシキンの肖像画』(キプレンスキー作、1827年、トレチャコフ美術館所蔵、画像は「ウィキペディア」より)

2月末、母マリアの死。5月、ペテルブルグに出発、6月、中央工兵学校入学試験の準備のために兄ミハイルとともにコスト  マーロフの寄宿学校に入学。7月、父ミハイル退職し、村に移る。【大塩平八郎の乱】。

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(26歳時のドストエフスキーの肖像画、トルトフスキイ絵、図版はロシア語版「ウィキペディア」より)

1838  1月、工兵士官学校入学するが落第(兄ミハイルは身体検査の結果入学が許されなかった)。父親との軋轢から妹ワルワーラがクマーニン家に引き取られる。【英、第一次アフガン戦争(~42年)】

ドストエフスキー、工兵学校

(Инженерное училище,図版はロシア版「ウィキペディア」より)

1839  6月、父、農奴達によって殺される。

1840  妹ワルワーラ、カレーピンと結婚、レ-ルモントフ『現代の英雄』。【英国と清国のアヘン戦争始まる(~42年)】。

1841  自作の戯曲『マリア・スチュアート』、『ボリス・ゴドゥノフ』朗読、 レ-ルモントフ死去。

1842  ゴ-ゴリ『外套』、『死せる魂』

1843  8月、工兵士官学校卒業。工兵局製図室に勤務。12月末、バルザックの『ウージェニー・グランデ』翻訳

1844  2月、一時金を受け取って土地と農奴の相続権を放棄する。10月、中尉の位で退官する。

1845  5月、『貧しき人々』完成。ベリンスキーから絶賛される。

1846  1月、『貧しき人々』(ネクラーソフ編『ペテルブルグ文集』に掲載)、『分身』(『祖国雑記』2月)、ベリンスキー無署名で『貧しき人々』と『分身』を批評(同誌、3月)、ベケートフ兄弟、プレシチェーエフなどと知り合う。『プロハルチン氏』(同誌、10月)。10月、ゲルツェンと知り合う。11月、ベケートフ兄弟たちと共同生活を始める(~翌春)。

1847  1月、ゴーゴリ『友人達との往復書簡選』、『9通の手紙からなる小説』(『同時代人』1月)、ベリンスキー『同時代人』1月号で『プロハルチン氏』を酷評、ゴーゴリの『書簡選』を2月号で批判。2月、コロムナにあるペトラシェフスキーの家を訪れる。『ペテルブルク年代記』(4月~6月)、『家主の妻』(『祖国雑記』10、12月)。【キリル・メトディウス団がウクライナで活動(翌春逮捕される)】。

1848 『他人の妻』(『祖国雑記』1月)、『弱い心』(『祖国雑記』2月)、『ポルズンコフ』(『現代人』の付録『絵入り文集』が発行禁止)、5月、ベリンスキーの死。9月、『クリスマス・ツリーと結婚式』(『祖国雑記』)、秋、ペトラシェフスキー会にドーロフ・サークル発足。12月、『白夜』(『祖国雑記』)【2月、フランス2月革命、3月中旬。オーストリア、プロシア、ハンガリー、南ドイツ諸国、イタリア王国で暴動、11月、ルイ・ナポレオン大統領になる】。

1849 スペシネフがドーロフ・サークルの事実上の指導者となる。1月~2月、5月『ネートチカ・ネズワーノワ』(『祖国雑記』)。4月、会合でベリンスキーの手紙を朗読。ペトラシェフスキーの会員、逮捕される。7月、ハンガリー出兵。『小さな英雄』(要塞の独房で執筆)。12月、死刑執行の直前、特赦。シベリア流刑になる。

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(セミョーノフスキー練兵場における死刑の場面、ポクロフスキー画。図版はロシア版「ウィキペディア」より)、

1850 1月、オムスクの懲役監獄に着く(~54年)。【清で太平天国の乱(~64年)】。

1852    【ルイ・ナポレオン皇帝となり、3世と称す。英、第二次ビルマ戦争(~53年)】。

1853     【6月、ペリー提督がアメリカ艦隊を率いて浦賀来航。7月、プチャーチン提督がロシア艦隊を率いて長崎に来航。10月、トルコ、ロシアに宣戦を布告、クリミア戦争が始まる(~56年)】。

1854 2月、出獄。3月、セミパラチンスクで一兵卒として勤務(~59年)。詩「(1854年の)ヨーロッパ事件に寄せて」。【3月、英仏がロシアに宣戦布告してクリミア戦争に参戦。3月、日米和親条約。7月、日英和親条約。12月、日露和親条約】。

1855  1月、ニコライ1世の死。アレクサンドル2世即位(~81年)。 【1月、ナポレオン3世の呼びかけで、サルデーニャ王国も英仏側に参戦】。

1856  クリミア戦争に敗北。ニコライ1世の頃の政策の見直しが始まる(→大改革の時代)。【英仏、清との第二次アヘン戦争(~60年)】。

1857 2月、マリヤ・イサーエワと結婚。 【ロシアの対ポーランド政策の緩和化が始まる。インド、セポイの乱(~59年)】。

1859 3月、少尉に昇進、退官。トヴェリに移る。『伯父様の夢』(『祖国雑記』3月)、『スチェパンチコヴォ村とその住人』(同誌11~12月)。ペテルブルク居住許可。【4月、井伊直弼大老となる。6月、日米修好通商条約調印(続いて、オランダ・ロシア・イギリス・フランスとも調印)。9月、安政の大獄始まる(~59年)】。

1860 『死の家の記録』(序章と第一章、『ロシア世界』9月)、ツルゲーネフ『その前夜』、【3月、大老・井伊直弼暗殺される】。

1861 1月、雑誌『時代』創刊。『虐げられた人々』(『時代』1~7月)。2月、農奴解放令。『死の家の記録』(『時代』9月~1862、12月)。【米、南北戦争(~65年)〕、 仏、メキシコに軍隊を派遣(~67年)】。

1862 6月、最初のヨーロッパ旅行。ベルリン、ロンドン、パリなどを訪れ、ロンドンではゲルツェンやバクーニンと会う。『いやな話』。ツルゲーネフ『父と子』。【1月、幕府が使節団をヨーロッパに派遣、福沢諭吉たちはフランス、イギリス、オランダ、プロシア、ロシア、ポルトガルを訪れて、1年後に帰国。8月、生麦事件。ロシア、10月にポーランド立憲王国で徴兵実施を予告。仏、カンボジアを保護領とする】。

1863 『冬に記す夏の印象』(『時代』2~3月)。5月ストラーホフのポーランド論が原因で、『時代』が発行禁止となる。8月、スースロワと外国旅行。【1月、ポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニアで蜂起(~64年)。リンカーン、奴隷解放宣言】。

1864  3月、雑誌『世紀』創刊、『地下室の手記』(『世紀』3~4月)。4月、妻マリアの死。7月、兄ミハイルの死。【2月、プロシアとオーストリアによる第二次デンマーク戦争が起こる(~7月)。3月、ポーランド王国に農奴解放令と農村自治令。7月、蛤御門の変。8月、下関で四ヵ国連合艦隊との戦い】。

1865  2月、『鰐』。6月、『世紀』廃刊。7月、外国旅行。

1866  『罪と罰』(『ロシア報知』1~12月)。

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『賭博者』(12月)。【1月、ポーランド王国で学校のロシア化、行政上の独自性の解消政策を実施(~68年)。5月、プロシア・オーストリア戦争(~7月)でプロシアが勝利】。

1867 2月15日、アンナ・スニートキナと再婚、4月14日、ヨーロッパへ旅立つ(~71年)。【2月、フランス軍、メキシコから撤退。マクシミリアン皇帝、銃殺される】5月、ドレスデン美術館でホルバイン、ラファエロ、レンブラント等鑑賞。5月、モスクワでスラヴ大会(~6月)。【6月、パリでポーランド人によるロシア皇帝暗殺未遂事件】。7月、バーデンでツルゲーネフを訪問。論争、絶交を決意。夏~秋、ルーレットに熱中。8月、バーゼル博物館でホルバインの《キリストの屍》鑑賞。【9月、ジュネーヴで国際会議(バクーニンなどが参加)】。9月中旬、「ベリンスキーとの交遊」完成(後に紛失)。『白痴』起稿。11月中旬、『白痴』第1稿破棄。構想をたてなおす。12月、『白痴』の最終プラン決定。【11月、坂本龍馬暗殺される。12月、王政復古の大号令。12月、オーストリア・ハンガリー2重王国の成立】。

1868 『白痴』(『ロシア報知』1~12月)。2月、長女ソフィア誕生、5月、ソフィア死亡。【1月、戊辰戦争始まる(~69年)。3月、五ヶ条のご誓文】。

1869 『白痴』(『ロシア報知』2月号付録)、ダニレフスキー『ロシアとヨーロッパ』(『黎明』)。9月、リュボーフィ誕生。11月、ネチャーエフ事件。

1870 『永遠の夫』(『黎明』1~2月)。【5月、プロシア・フランス戦争(~71年1月)、9月、ナポレオン3世退位】。

1871  7月、ロシア帰国。『悪霊』(『ロシア報知』1月~11月)。【1月、ドイツ帝国成立。3月、パリ・コミューン勃発。12月、岩倉使節団、米欧回覧に出発(~73年)】。

1872  『悪霊』(『ロシア報知』11月~12月)。12月、雑誌『市民』の編集責任者となる(~74年)。

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フョードル・ドストエフスキー(ペロフ画、「ウィキペディア」より)

1873  『作家の日記』を『市民』に掲載。【日本、1月、徴兵令の発布。11月、内務省設置】。

1874      【2月、佐賀の乱、5月、台湾出兵。5月、メーチニコフ来日(~75年)】。

1875  『未成年』(『祖国雑記』1~12月)。  トルストイ『アンナ・カレーニナ』(~77年)

1876  1月、個人雑誌『作家の日記』創刊。

1877  4月、『おかしな男の夢』。【2月、西南戦争(~9月)。露士戦争(~78年)】。

1880  『カラマーゾフの兄弟』(『ロシア報知』1月~11月)。6月、プーシキン像除幕式で講演。【英、アフガニスタンを保護国化、仏、タヒチを領有】。

1881  1月28日死去。  3月、アレクサンドル2世暗殺される。【10月、1889年の国会開設の詔勅】。

 

注*1、 ポーランド立憲王国は「祖国戦争」後のウィーン会議で認められた王国で、ロシアとの同君連合を柱にし、外交権はロシアに委ねて軍隊も皇帝の統帥   権下におかれたが、自由主義的な憲法を有し、ポーランド語を公用語とした。しかし、1829年にポーランド王として即位したニコライ1世によって、憲法の破棄と王国軍の廃止が宣言され、翌年にポーランドで大規模な蜂起が起きた。

〔グロスマン、松浦健三訳編「年譜(伝記、日記と資料)」『ドストエフスキー全集』別巻、新潮社、1982年、『ロシアとソ連邦』(『世界の歴史』第18巻、講談社、1978年)、『新日本史主題史年表』(清水書院、1991年)、および『「竜馬」という日本人――司馬遼太郎が描いたこと』(人文書館、2009年)などを元に編集、作成した。【】内には外国での主な出来事を示し、日本での出来事は靑い字で記す〕。

『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」をめぐる静かなる決闘』(人名・作品名索引)

『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」をめぐる静かなる決闘』(人名・作品名索引)

*全般にわたるドストエフスキーと黒澤明および小林秀雄の項目はゴチックで示すとともに、人名項目からは頁数を省いた。

*原則として作品名は著者名の後に記した。

 

ア行

アインシュタイン 109,134,139,147,250

「ラッセル・アインシュタイン宣言」          134,139

青柳信雄                         156

芥川龍之介                  6,17,54,56,69,70,71,150

『将軍』                     54,70

『トルストイ』(翻訳)          70

『藪の中』                   69,71

『羅生門』                      69

アファナーシエフ                 224

『スラヴ民族の詩的自然観』     224

『ロシア民話集』               224

アブラハム                       254

新谷敬三郎                 61,97,105

有島行光→森雅之                 240

有島武郎                         240

アリトシューレル                 122

アルセーニエフ     8,189,190,193,194

『シベリアの密林を行く』       189

『デルスウ・ウザーラ』      8,188,189,203,212

淡島千景                         152

イエス                     34,41,53,70,82,105,177,237,259

井桁貞義         63,79,82,94,105,224

石川達三                         146

「英雄を語る」         146,168,196

井川比佐志                       241

石浜朗                           149

石原慎太郎                   135,149

『太陽の季節』     133,135,149,150

井手雅人                         157

井上ひさし               201,202,230

『父と暮せば』                 230

「夢は天才である」(対談)   201,202,230

植草圭之助                       179

ヴォルギン                     45,46

江川卓                        74,233

エカテリーナ二世                 123

大島広志                         225

小川徹          143ー145

小國英雄     107,120,132,157,172,255

桶谷繁雄                         147

尾崎宏次                         207

長部日出雄                       150

オストロフスキー                 164

カ行

ガウス                           250

カーソン                         252

『沈黙の春』                   252

加藤剛                           152

カーライル                       161

ガルシア=マルケス       199,243,256

河上徹太郎                     9,195

「歴史について」                195

川端香男里                       192

川端康成      143

菊島隆三                      66,157

菊田一夫                         179

『堕胎医』                     179

如月敏                           158

木下恵介              36,56,128,131,137,138,143,149ー152,167,197

《この子を残して》 146,147,152,197

《肖像》                     34,36

《太陽とバラ》             149,150

《二十四の瞳》                 167

「人間像製作法」(鼎談)       136

木下豊房                   35,43,170

木村功                            68

木村千依男                       166

ギャスケル                   160,227

『メアリー・バートン』          227

清川虹子                         166

国松夏紀                          69

久保山愛吉                   108,134

クリジャーノフ           57,188,189,203,210,211,212,213,215

《罪と罰》 5,57,189,203,210,212ー214

グリム                           224

グリボエードフ                   280

『知恵の悲しみ』               280

グリンカ                         121

クレイマン                        70

黒川慎→黒澤明                   158

黒澤明

《愛の世界・山猫とみの話》   6,56,156,158ー160,162,169,171ー173,284

《生きものの記録》 3,7,35,56,62,74,107,109,110,112,119,120,122,

128ー133,135,136,140,142,145,147,149ー151,191,194,242

《生きる》                  62,160

《馬》(製作主任)             159

「核をめぐる論争」(対談)  199,243,256

『蝦蟇の油』                  136

《蜘蛛巣城》                   145

「こんな夢を見た」             200

《静かなる決闘》            66,179

《七人の侍》    62,107,132,142,172

「罪なき罰」           179

《デルス・ウザーラ》     8,57,155,157,158,171,189,190,191,193,194

《トラ・トラ・トラ!》          188

《どん底》                     120

《どですかでん》             8,188

「人間像製作法」(鼎談)   136ー139

《野良犬》      20,65,66,68,71,129

《白痴》     6,7,9,20,22,35,36,38,46,48,49,52,56,59,60,61,65,66,71ー73,75,76,78,80,

106,127,128,138,142,145,153,158,160,173,174,187,188,209,210,214,228,239,240,259,280

《八月の狂詩曲》               153

「文明社会に警告する《デルス・ウザーラ》」(対談)               193

《夢》     1,3,4,9,52,56,57,65,96,100,105,106,117,129,147,153,158,172,

192,194,198ー200,202,203,205,210,213,217,218,224,234,239,243,259,282

《酔いどれ天使》               179

《羅生門》    6,56,62,69,70,71,142

《わが青春に悔なし》           171

《悪い奴ほどよく眠る》          68

黒澤和子                         141

黒澤丙午                 114,149,178

黒澤百代                         219

グロスマン                   161,238

ゲルツェン                        40

ゴーゴリ                     119,186

『タラス・ブーリバ』           119

コージンツェフ                    61

小林多喜二                       120

『蟹工船』                     120

ゴッホ                     20,49,52,200,235,237,238,239,240

『アルルのはね橋』             235

『画家の寝室』                 235

『烏の群れ飛ぶ麦畑』           235

『黄色い椅子』                 235

『自画像』                     235

『ひまわり』                   235

『星月夜』                     235

小林秀雄

「映画批評について」            85

「英雄を語る」(鼎談) 146,168,196

「Xへの手紙」                  33

「カラマアゾフの兄弟」  49ー51,235,258

「現代文学の不安」              17

「コメディ・リテレール」(座談会) 52

「思想と実生活」                42

「事変の新しさ」        167

「小説の問題Ⅰ」            64,137

「戦争について」                54

「断想」                       103

「『罪と罰』についてⅠ」    5,22,23,65,103,204,205,221,222,244,279

「『罪と罰』についてⅡ」 20,26,52,204,221,223,237,245,247,250,280

「『罪と罰』を見る」            64

『「白痴」について』(単行本) 8

「『白痴』についてⅠ」 6,26,27,30,49,103,124,142,173,237,258,279

「『白痴』についてⅡ」    7,20,29,34,49,52,53,156,183,235,238

「ハムレットとラスコオリニコフ」           53

「再び文藝時評に就いて」     21,43

「文学者の思想と実生活」        43

「歴史と文学」                  54

「歴史について」          195,196

ゴーリキー                       120

『どん底』                     120

サ行

佐藤春夫                         158

佐藤泰正             105

沢村貞子                         149

ジイド                            43

志村喬                65,110,172,179

シェークスピア

『オセロー』                    78

『ハムレット』                  92

シェストフ             22,23,168,281

清水孝純                61,94,97,102

シュー                           164

シュナアル                       206

シラー                           164

ジラール                       78,79

スコセッシ                       235

杉村春子                         171

鈴木年春                     239,256

鈴木三重吉                       166

菅原健史                     146,211

スターリン                       125

スタンバーグ 5,57,64,138,206,207,209

《アメリカの悲劇》              64

《暗黒街》                     207

《女の一生》                   207

《救ひを求むる人々》           207

《非常線》                     207

《罪と罰》       5,57,64,203,205ー207,209,210

ストー夫人                       165

『アンクル・トムの小屋』       165

ストラーホフ                   42,43

ストーン                         109

スピノザ              23,168,253,281

スピルバーグ             200,218,235

スモクトゥノフスキー             215

スリエ                           164

セザンヌ                  52,238,239

千石規子                     111,180

ゾラ                              49

タ行

高峰秀子                 156,166,167

武田泰淳          56,128,131,136ー138

『司馬遷――史記の世界』   137

「人間像製作法」(鼎談)   136-138

立川精治                         238

谷口千吉                         179

龍野忠久                     140,143

『パリ・一九六〇』              140

田中眞澄                         238

タラトルキン                     213

千秋実                            80

チェーホフ                   132,202

『六号室』                     132

チェルヌイシェフスキー           162

チャップリン             207,256,257

《独裁者》                 256,257

《担え銃》                     207

《キッド》                     207

壺井栄                           167

『二十四の瞳』                 167

都築政昭                 115,117,225

ツルゲーネフ                   66,67

『父と子』                   66,67

ディケンズ                   160,161

ティツィアーノ                    82

《懺悔するマグダラのマリヤ》    82

デカルト                         221

デュマ                            76

『椿姫』               76,84,85,86

寺尾聰                   224,228,230

十朱幸代                         152

峠三吉                           153

ドストエフスキー

『悪霊』 22,40,41,42,49,64,92,283

『永遠の良人』        18,22

『おかしな男の夢』             201

『カラマーゾフの兄弟』   43,51,74,100,124,138,188,258,259,279

『作家の日記』             100,190

『虐げられた人々』       6,56,155,156,158,160,162,164,167,169,170,173,282

『死の家の記録』    6,39,40,56,74,107,109,119,120,122,123,125,127,156,159,164,173,188,190,282

『地下室の手記』23,51,114,168,281,282

『罪と罰』 3ー5,9,20,22ー28,42,52,54,55,57,65,67,68,71,80,103,117,132,138,168,170,172ー175,177,192,195,196,198,199,201-213,218,219,221ー224,227,231,233,237,244ー247,249ー251,253,260,279,280,282,283

『白痴』 6ー9,20,21,26ー30,33ー35,43,45ー50,52,53,55,56,57,61,62,66,69ー71,73ー76,83ー93,96,98ー105,124,125,128,140,141,142,145,146,153,155,156,158,170,173ー178,181ー184,186,188,195,210,211,

235ー239,248,258,259,279ー281,283,284

『冬に記す夏の印象』       123,282

『貧しき人々』                 281

『未成年』             18,19,22,92

『時代』(雑誌) 156,160,162,163ー166,186,227,282

『世紀』(雑誌)               236

「ペテルブルクの夢」           164

「ロシア文学論」               164

ミハイル(兄)                 162

 

豊田正子                         166

『綴方教室』                   166

徳川夢声             147,148,149,166

豊臣秀吉                         233

ドライサー                        64

『アメリカの悲劇』              64

トルストイ 18,27,40,42,43,54ー56,70,89,99,100,104,105,161,163,165,168,194,239,240,256,259

『アンナ・カレーニナ』      56,96,99,100,138

『イワンの馬鹿』         56,88,104

『少年時代』                   161

『戦争と平和』 54,55,56,70,83,88,119

『復活』                        28

『ヤースナヤ・ポリャーナ』(雑誌)                                 163

『幼年時代』                   161

ナ行

永井隆                   151,152,197

『この子を残して』         151,152

『長崎の鐘』                   152

中牧弘允                         226

中村賀津雄                       149

中村健之介                       236

中村雄二郎                       252

ナギービン                       189

夏目漱石          5,6,55,166,200,228

『三四郎』                     228

『趣味の遺伝』              55,229

『坊つちやん』          5

『吾輩は猫である』       5

ナポレオン               163,168,231

ナポレオン三世             80,91,249

南部圭之助          62,90

二木てるみ                   155,180

西村雄一郎                       189

野上照代                          55

ハ行

倍賞美津子                       217

橋本忍      55,62,69,107,132,133,172

《私は貝になりたい》            62

バフチン                          97

浜野保樹                         143

「黒澤明 関連年表」           143

早坂文雄                 107,110,119

林房雄           146,168,196,197,243

「英雄を語る」(鼎談) 146,168,196

原節子                        72,171

原田美枝子                       224

バルザック         19,49,164,280,281

久板栄二郎             35,96,171,188

ピース                       168,282

ビスマルク                       249

左卜全                         65,72

ヒトラー     168,207,208,211,212,257

『我が闘争』                   208

冷牟田幸子                       236

ピョートル大帝                   163

フォスディック、レイモンド       250

フォンヴィージン                  40

プガチョーフ                 123,126

プーシキン         32,56,75,122,123,127,158,172,177,183ー186,192,233,280ー282

『エヴゲーニー・オネーギン』 158,172,183ー186,191

『けちな騎士』                  75

『大尉の娘』                   123

『プガチョーフ史』             123

『ボリス・ゴドゥノフ』     185,282

『貧しき騎士』             183,185

『ルスラーンとリュドミーラ』   172

藤沼貴                        55,105

仏陀                             105

プルースト                        79

フリードレンデル                 211

『平家物語』             141,144,157

ベケートフ                       227

「自然界の調和」               227

『地球とそこにすむ生物についての対話』                             227

ベーコン                         234

ヘッセ                           211

ベードワ                         216

ポー                             164

『告げ口心臓』                 164

『黒猫』                       164

『鐘楼の悪魔』                 164

《炎の人 ヴァン・ゴッホ》       240

堀川弘通                          61

堀伸雄       105

ホルバイン            45,174,237,258

《キリストの屍》               258

本多猪四郎                 63,90,129

《ゴジラ》       63,91,129,130,241

ボンダルチュク                   119

マ行

槙田寿文                     120

三船敏郎              68,73,110,127,132,153,179,188,191

ミハルコフ                       156

武者小路実篤      95,104,239,240,255

『白樺』(雑誌)           104,239

『真理先生』            95,104,239

「バン・ゴッホ」               239

ムソルグスキー                    97

村田喜代子                       153

『鍋の中』                     153

本木荘二郎                       108

モーゼ                         5,255

森敦                             193

「文明社会に警告する《デルス・ウザーラ》」(対談)                 193

森有正                           177

森雅之                        60,240

ヤ行

柳屋金語楼                       148

山口崇                           152

山田太一                         152

山本周五郎                       155

『赤ひげ診療譚』                 155

山本嘉次郎             5,159,166,243

《馬》                         159

《綴方教室》             5,166,167

《坊つちやん》          5

《吾輩は猫である》              5

湯川秀樹   7,108,139,140,142,197,250

ユゴー                           164

横堀幸司                         149

『木下恵介の遺言』             149

ラ行

ラッセル                     134,139

ルナン      49,51,52,235,236,237,238

『イエス伝』     49,52,235,236,238

レールモントフ                99,186

『仮面舞踏会』                  99

『現代の英雄』                 186

ロマン・ロラン                    70

『トルストイ』                  70

ロモノーソフ                     186

*統一をはかるために、索引では短編も『』で表示した。

 

お詫びと訂正

下記の方々のお名前と書名に間違いがありましたので、お詫びの上、訂正致します。

(誤)千石則子→(正)千石規子 (111,180頁)

(誤)長部日出夫 →(正)長部日出雄(270頁)

(誤)『日本文学の”終焉”…』 →(正)『日本近代文学の”終焉”…』(287頁)

『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』(人名・作品名索引)

*全般にわたるドストエフスキーの項目はゴチックで示すとともに、人名項目からは頁数を省いた。

*作品名も必要と思われる場合は、作者名の後に注に記してある作品名を示した。

 

『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』(人名・作品名索引)

――ア行――

青木保  47

アクサーコフ(父子)  67,84,106

『魚釣りの記録』 106

浅岡宣彦  95

芦川進一  144,147

網野善彦  167

新谷敬三郎 194

アリストテレス  64,156

アリトシューレル  113

アレクサンドル一世  16,50ー52,65

アレクサンドル二世  46,62,181

アレクセイ帝  30

安藤昌益 169

イヴァン四世(雷帝)  29

石川郁男  97,123

伊東俊太郎  23, 204

伊藤博文  35,188

「教育議」 188

今西錦司 203,204

岩倉具視  14,191

岩間徹  52

ヴィコ  152

ウヴァーロフ   52,65、189

上山春平  56,114,204

ヴォルテール  80,166

内田魯庵  185、199

内村鑑三  189,194,203

梅棹忠夫  160、204

梅渓昇  187

梅原猛  190

エカテリーナ二世  31,32,54,63ー64

『訓令』  63,64

江藤淳  199

榎本武揚  189

エルマーク   29

大隈重信 185

荻生徂徠 169

オストローフスキイ   60,61,73,74,130,136,180

『収入の多い地位』  60,73

『身内の者は後勘定』 136

『雷雨』  73

――カ行――

カー   144,153

『ドストエフスキー』 144

カーソン 202

『沈黙の春』 202

カヴェーリン  66,181

加賀乙彦  106

カサノヴァ 104

『回想録』 104

勝田吉太郎  178

加藤周一  56

カバト  87,108

カベー 157

『イカリア旅行記』 157

上垣外憲一  166,167

神川正彦  24,202

カラムジーン   50、144

『ロシア旅行者の手紙』 144

ガリバルディ 45,76

カールロヴァ   61,104

川勝平太  170

河上徹太郎 45

川端香男里  144,199

木崎良平  170

ギゾー   16,17,20,22,23、36,49,52-54,153,170-172

『フランス文明史』  153

北村透谷  185,199

「『罪と罰』の殺人罪」 185

木戸孝允  14

木下豊房  185

ギボン   152

『ローマ帝国衰亡史』  152

木村明生  54,65

ギャスケル   81

キリスト  68,94,115,139,140,147

キルポーチン   80,86

グース  91,156

國本哲男  171

桑原武夫 192

倉持俊一  35

グリゴーリエフ   73,79,96,130

グリボエードフ   19,51,55,65,89,144,154

『知恵の悲しみ』  19,51,65,89-91,131

グリンカ   112

グロスマン   59,82,102,128,131,180

ゲルツェン  50,60,69,72,104,143,144,151-154,164,180

『イタリアとフランスからの手紙』 152

『終わりと始め』 152

『過去と思索』 50、153

『鐘』 104,180

『誰の罪か?』  72

『向こう岸から』  152,153

ケンペル  27,31,32,166,167

『日本誌』  27,32

幸徳秋水  197,198

高野雅之  52

ゴーゴリ   30,66-68,72

『タラス・ブーリバ』 30

『友人達との往復書簡抄』  67

小沼文彦  7

小森陽一  184

ゴロヴニーン(父) 33,97,163,165,167,168

ゴロヴニーン(子) 98

『日本幽囚記』  33,97,165,167,169

ゴンチャローフ   26ー28,31,33,34,40,42ー46,63,71,72,185

『オブローモフ』 71

『フリゲート艦パルラダ号』  26

コンシデラン  157

――サ行――

齋藤博 20,133,203

坂本龍馬  56

作田啓一  49,200,201

佐久間象山  34,47

シェストフ  92,126,132,133

シクローフスキイ   86,106,122,127,129

シーザー(カエサル)  119,124,190

シチェープキン  113

司馬遼太郎  46,47,56,120,168,174,175,179,190,195ー197,199,200

『坂の上の雲』  120,168,179,197,200

『菜の花の沖』  168

『竜馬がゆく』  46,47

シーボルト   27

島崎藤村  184,185,199

『春』 185

シーマン  13,146

清水孝純  80,198

シュー  79,80

『パリの秘密』  80

シラー   79,92

ジラール  19,20

杉浦秀一  181

スティーブンソン 45

ストー   76

『アンクル・トムの小屋』 76

スピノザ   126,133,203

『エティカ』  133

スペンサー 203

瀬沼夏葉 195

ソロヴィヨーフ  22,153,189

ソクラテス  148

――タ行――

大黒屋光太夫  32,168

ダーウィン   38

高杉晋作  35,43,47

高田屋嘉兵衛  33,168,170

立松和平  196

田中彰  191

田中克彦  176,177

ダニレーフスキイ   21,37,38,162,163,178,193

『ロシアとヨーロッパ』 21,37,38,163

チェーホフ 199

チェルヌイシェーフスキイ   70,71,81,91,98,123,151,153

「哲学の人間学的原理」  70

「ローマ帝国の滅亡について」 153

チチェーリン  181

チャアダーエフ   16-18,50-55,66,151,152,154,163,164,171,172

『哲学書簡』  16,51,151,164,171

ツニマーノフ 86,90,119,129

ツルゲーネフ   66,72,77,92,106,144,180,184

『オブローモフ』  71

『その前夜』  72,92

『ルージン』 72

『余計者の日記』 72

『猟人日記』  66,106,184

ディケンズ   81,82

『骨董屋』 81

ディヤコフ  189

デカルト   20,23

寺田透  144

土肥恒之  204

トインビー   17,23,47,159

外川継男  16,152

徳川綱吉  27,166

徳冨蘆花  198

「謀叛論」(講演)  198

ドストエフスキー(父) 18,22,30,31,48,67,117,130,176-178

ドストエフスキー(兄)  74,75,98,139,180

 

ドストエフスキー

『悪霊』  90,130,155

『カラマーゾフの兄弟』  19,87,131

「『口笛屋』への答弁」 136

『作家の日記』  139,148

『虐げられた人々』 76,80,81,87,92,96,103,129,195

『時代』 22,45,59,61,62,74-76,79,82,98,103,104,130,158,180,181

『死の家の記録』 77,98,99,101,103,105,113,126,127,132,139,144,158,167,193

『世紀』  104,180

「誠心誠意の見本」 132

『地下室の手記』  23,96,99,126,149,151,159,175ー177

『罪と罰』  20,21,45,61,86,87,89,90,95,99,115,125,130,137,155,162,163,185,202

『白痴』  90,94,139,140,164

『冬に記す夏の印象』 12,23,54,76,78,124,143,145,147,149,152,154,156,157,162,164,194

『ペテルブルク年代記』  30

「ペテルブルクの夢」  76,79,129

『貧しき人々』  65,86,87,92,97

『未成年』  156

「理論家の二つの陣営」 78

「ロシア文学論」  76,85,89,163

『鰐』  173

「**ボフ氏と芸術の問題」 89

 

ドブロリューボフ   69,72,73,77,89,92,96,98,136,193

『打ちひしがれた人々』 92

『オブローモフ主義とは何か』  72

『その日はいつくるか』  73

『闇の王国』  73

『闇の王国の一筋の光』  73

鳥山成人 153

トルストイ   49,51,54,82,98,99,106,144,193,197,199

『少年時代』 83

『セヴァストーポリ物語』  106,197

『戦争と平和』  49,51,54,99,197

『ハジ・ムラート』 193

『ヤースナヤ・ポリャーナ』 82

『幼年時代』  54,82

――ナ行――

中江兆民  56,114,161,181,191,192,203

『三酔人経綸問答』  56,192

『民約論』(翻訳)  114

中村健之介  148

中村元  63

中村雄二郎  56,62,63,114

夏目漱石  18,173,174,183-186,195ー199

『思い出す事など』 198

『坑夫』 196

『三四郎』  195,196,199

『それから』  195,198,199

『明暗』 199

『夢十夜』 184

ナポレオン一世  18,20,48-50,54,75,115,117,119,124ー126,148,159ー161,163,177,178,197,202

ナポレオン三世  35,37,119,124,149,178

『ジュリアス・シーザー伝』  120,125

ニコライ(大主教) 169,194

ニコライ一世  35,37,45,51-53,59,68,69,98,116,120

ニコライ二世  185,190

西周  114

ニーチェ   123-126,201

『権力への意志』  125,126

『道徳の系譜』 126

ニュートン   67

ネチャーエヴァ   139,141

ノヴィコーフ   64

ノーベル(父子) 21

昇曙夢 195

――ハ行――

ハイネ  79

バイロン   79

芳賀徹  163

バクーニン  152,153,164

『スラヴ人への手紙』 153

パスカル   66

蓮實重彦  178

バックル  20-23,35,39,40,153,157-161,177,192,201

『イギリス文明史』  21,39,158,159

林竹二  188

原卓也  22,102

ピーサレフ 69

ピース 159

ヒトラー   23,178,201,202

ピョートル一世(大帝)  13ー15,18,22,30ー332,34,64,75,171,173,191

平川祐弘  55

フォンヴィージン   19,54,55,64,144,149,150,154

『フランスからの手紙』  150

『旅団長』 55

プガチョーフ   65,78,123

福沢諭吉  11,12,14,15,18,21,22,46,143,144,173,183,184,188,191,192,194,203

『学問のすゝめ』  12,186,191

『西航記』 11

『西洋事情』 11、144

『世界国尽』  12,186

『通俗国権論』  191

『福翁自伝』  15

『福翁百余話』  194

『文明論之概略』 23

フーコー 20,63,101,111,116,125

『監獄の誕生』 101,111,116,117,125

プーシキン   19,30,50,51,54,67,72,74,77-79,92,93,95,96,98,105,129,132,138,139,170-173,181

『エヴゲーニイ・オネーギン』 19,51,72,73,74,79,171

『駅長』  92,94

『詩人と本屋の会話』 77

『ジプシー』 95

『大尉の娘』 78

『盗賊の兄弟』 138,139

『ピョートル大帝の黒奴』 171

『ベールキン物語』  93,95,105

『ボリス・ゴドゥノフ』  93,132

『ポルタヴァ』 30

『村』  67,78

『予言者』 77

『吝嗇の騎士』  129,132

フス 38

二葉亭四迷  184,185,199

『浮雲』 184,185

淵上克司  115

プチャーチン   25-27,34,35,40,42,97

ブラゴーイ  77,138

フーリエ   66,157,158,162

フリードレンデル  74,159

プレシチェーエフ  74

フロイト   131

ヘーゲル  23,153

ベッカリーア 62

『犯罪と刑罰』  62

ペトラシェーフスキイ   18,62,63,66,67,74,77,88,102,112,135,139,143,157

ペリー   25,40,41

ベリーンスキイ  66,67,68,91,154

ベルツ   17

ベンサム   70,125

『道徳および立法の諸原理序説』 70

ポー 79

『黒猫』  79

『鐘楼の悪魔』 79

『告げ口心臓』 79

ポレヴォーイ 170

『ロシア国民史』  170

ホミャコーフ  21,36,156

――マ行――

松永昌三  56,114

松前重義  203

松本健一  41,199

丸山真男 40

源了圓  168

三宅正樹  21

宮永孝  47,163

ミル   70,71

『経済学原理』  70

メーストル  119

メーチニコフ   14

元田永孚  188,196

「教学大旨」  188

森有礼  16,188,196

森鴎外  55,174,199

『津下四郎左衛門』 55

『鰐』(翻訳) 174

――ヤ、ラ、ワ行――

山内昌之  178,193

山折哲雄  190

山県有朋  187,189,190

山住正巳 189

山片蟠桃 169

山本新  24,28,159,165,189,199

ユゴー  79,108,128,129,139,153

『死刑囚最後の日』  139

『ノートルダム・ド・パリ』  108,128

『レ・ミゼラブル』  128,153

横井小楠  55,186

吉澤五郎  24,146,202

吉田松陰  25,34,35,45,46

吉見俊哉  146

米川正夫  90,126

米山俊直  202

ラクスマン  32

ラジーシチェフ   64,65,130,131

『ペテルブルクからモスクワへの旅』  65,130

ランケ  22,23

ルソー   114

『民約論』  114

レザーノフ   32,34

レールモントフ   72,106,193

『現代の英雄』  72,106,193

ロモノーソフ  54,98