権力を背景に語られた高市早苗氏の「電波停止」発言にテレビはひれ伏しているかのような姿勢を示していますが、大新聞もそれをきちんと批判することができていません。
このような日本の政府やマスコミの状況を見ている中で思い出したのがロシア帝国やソ連の厳しい検閲下でイソップの言葉を用いながら批判していたドストエフスキーの作品やソ連の演劇のことでした。
今回はペレストロイカの時期にエルモーロワ劇場で上演されたフォーキンの劇《語れ》と、トフストノーゴフが演出したトルストイの『ホルストメール』を劇化した《ある馬の物語》の劇評を掲載しました。