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『ゴジラの哀しみ――映画《ゴジラ》から映画《永遠の0(ゼロ)》へ』(のべる出版企画、2016)

『ゴジラの哀しみ――映画《ゴジラ》から映画《永遠の0(ゼロ)》へ』(のべる出版企画、2016)

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〔四六判上製 216頁/定価:1,944円(税込み)〕

 

目次

はじめに ゴジラの咆哮と悲劇の誕生

 

第一部 冷戦の時代とゴジラの変貌

   ――映画《ゴジラ》から《シン・ゴジラ》へ

序章 ゴジラの誕生まで

一、「不敗神話」と「放射能の隠蔽」

、「新たな神話」と「核エネルギーの批判」

第一章 「水爆大怪獣」ゴジラの誕生とその死

一,ゴジラの出現と「情報の隠蔽」

二、逃げ回る群衆と放射能の視覚化

三、ゴジラの死と「道義心」の勝利

四、映画《怪獣王ゴジラ》と「ゴジラ」の変貌

五、映画《ゴジラ》から《生きものの記録》へ

第二章 映画《モスラ》から映画《ゴジラ対ヘドラ》へ

一、映画《モスラ》と核実験場とされた島

二、経済至上主義の思想と「生命」の守護神モスラ

三、植民地統治の記憶と「日米地位協定」の影

四、映画《ゴジラ対ヘドラ》とテレビアニメ《宇宙戦艦ヤマト》

五、「原子力ムラ」の成立と使用済み核燃料の問題

第三章 映画《日本沈没》から一九八四年版・映画《ゴジラ》へ

一、大自然の脅威と映画《日本沈没》

二、一九八四年版・映画《ゴジラ》と冷戦構造の反映

三、映画《惑星ソラリス》からチェルノブイリの悲劇へ

四、ソ連の崩壊と「情報の隠蔽」

終章 映画《ゴジラvsビオランテ》から《シン・ゴジラ》へ

一、「凶悪な敵」との戦争と核兵器の使用

二、日本の「非核三原則」と映画《シン・ゴジラ》

 

第二部 ナショナリズムの台頭と「報復の連鎖」

  ――『永遠の0(ゼロ)』の構造と隠された「日本会議」の思想

序章 「約束」か「詐欺」か

一、「言葉も命も、現代(いま)よりずっと軽かった時代の物語」

二、義理の祖父・大石賢一郎の謎

第一章 孫が書き記す祖父の世代の戦争の物語――「オレオレ詐欺」的な小説の構造

一、取材者としての佐伯健太郎と姉の慶子

二、祖父・宮部久蔵の「命は大切という思想」

三、もう一つの祖父と孫の物語

四、巧妙に配置された証言者たちの順番

第二章 「徹底した人命軽視の思想」の批判と戦後の「道徳」批判

一、「使い捨てられた兵と下士官」と「情報の隠蔽」

二、学徒出陣の記述と司馬遼太郎の体験

三、映画《少年H》と戦時中の内地

四、戦後の「道徳」批判と隠された「日本会議」の思想

五、「エリート官僚」の批判と隠された「自由主義史観」

第三章 「巧みな『物語』制作者」徳富蘇峰と「忠君愛国」の思想

一、「テロ」と「特攻」の考察と新聞報道の問題

二、「自殺戦術」の正当化と徳富蘇峰の『大正の青年と帝国の前途』

三、沖縄戦の正当化とナチズムの考察の欠如

四、「国家滅亡の危機」と大石の「一億玉砕」の思想

終章 ナショナリズムの台頭と「報復の連鎖」

一、「英雄」の創出と「ゼロ」の神話化

二、「正義」の戦争と「報復の連鎖」の危険性

 

第三部 「人類滅亡の悪夢」の克服と自然の輝き

   ――映画《夢》と映画《風立ちぬ》を中心に

序章 水車と風車のある光景

一、《モスラ》から《風の谷のナウシカ》へ

二、「王蟲」の子供が殺される夢と「やせ馬が殺される夢」

第一章 映画《七人の侍》からアニメ映画《もののけ姫》へ

一、《七人の侍》における「水車小屋」のシーン

二、「大地主義」の理念と農民像への違和感

三、《もののけ姫》と映画《夢》の自然観

四、 映画《夢》第四話「トンネル」と「亡霊」としてのゴジラ

第二章 第二次世界大戦とアニメ映画《風立ちぬ》

序 『永遠の0(ゼロ)』の映画化と映画《風立ちぬ》

一、第一次世界大戦後のイタリアと映画《紅の豚》

二、映画《風立ちぬ》のカプローニおじさんと「夢の精」ルポイ

三、大地の激震と「轟々と」吹く風

四、『魔の山』とヒトラーの影

五、ノモンハンの「風」と司馬遼太郎の志

終章 「自然支配の思想」の克服と「聖なる大地」の回復

一、映画《ゴジラ》から映画《夢》の第六話「赤富士」へ

二、第七話「鬼哭」と「日本会議」の戦争観

三、最終話「水車のある村」と映画《風立ちぬ》

関連年表 『ゴジラの哀しみ』関連年表(「原水爆実験」と「原発事故」、それに関わる映画を中心に)

あとがき 

 

書評・紹介

(ご執筆とご紹介頂いた方々に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。)

‘24.04.03 紹介 ツイッター (西山智則氏)

‘24.04.03 紹介 東京新聞夕刊「大波小波」(モスラ氏)

‘17.07.10   書評『世界文学』第125号(太田哲男氏)

‘17.02    紹介『出版ニュース』2月下旬号

‘16.12.24   紹介「デモクラTV」(横尾和博氏)

 

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