高橋誠一郎 公式ホームページ

『白痴』

「ロシア文学関連年表」のページを開設し、ドストエフスキー関連の年表を掲載しました

標記のページをようやく作成しました。

ドストエフスキー自身は1821年うまれなのですが、父親との関係が重要なので父ミハイルが生まれた1789年から初めて、日露関係を知る上でも重要なロシアからの使節団の来日とその時に帰還した漂流民を主人公とした井上靖氏の長編小説とその映画化にもふれています(日本での出来事は青い字で表記しました)。

「大国」フランスと戦争も予想される中で軍医の養成が急務となっていたロシア帝国の要望に応えて、司祭となる道を捨てて医者として「祖国戦争」に参戦した父ミハイルの生き方を考察することは、その後のロシアの歩みを知る上だけでなく、『罪と罰』という長編小説を理解する上でも重要なので「祖国戦争」についてもその後の世界史の流れにもふれながら記しました。

幕末から明治初期の日本の歴史も、長編小説『白痴』が書かれた時代と深く関わっているので詳しく書きました。1870年以降の年表についてはいずれ加筆したいと考えています。

ただ、打ち込んだのとは異なった形でパソコンの画面上には表示されていますが、パソコンの機種によっても表示が異なっているようですので、もうしばらく様子を見てから、段落の変更などを行うようにします。

「著書・共著」の『黒澤明で「白痴」を読み解く』(成文社、2011年)を更新しました

『黒澤明で「白痴」を読み解く』の「目次」を詳しいものと差し替えるとともに、

「はじめに」の抜粋を削除し、その代わりに私とドストエフスキー作品との出会いに触れている「あとがき」の一部を掲載しました。

今回、省いた映画《白痴》論は、いずれ「映画・演劇評」に掲載します。

なお、拙著の発行前に起きた原発事故に関心が集中してしまい、重要な方々の人名表記などに誤記がありましたので、訂正箇所を示しました。

「主な研究活動」に大木昭男氏の例会発表の傍聴記を掲載しました。

劇《石棺》から映画《夢》へ」でふれたように農村派の作家ラスプーチンは、ドストエフスキーを深く敬愛していました。

イタリアの国際的文学賞を受賞した短編などを収録した作家ラスプーチンの短編集『病院にて――ソ連崩壊後の短編集』〈群像社〉の翻訳を公刊した桜美林大学名誉教授・大木昭男氏の例会発表「ドストエーフスキイとラスプーチン」の傍聴記を掲載します。

「主な研究活動」に〈「不注意な読者」をめぐってーー黒澤明と小林秀雄の『白痴』観〉を掲載しました。

投稿記事の公開方法が分からずにたいへん手間取りましたが、ようやく標記のエッセーを「ニュース」欄に掲載しました。

「映画・演劇評」に書いた「劇《石棺》から映画《夢》へ」では、拙著『黒澤明で「白痴」を読み解く』(成文社)を書くきっかけとなったチェルノブイリ原発事故にふれていますが、このエッセーでは小林秀雄の『白痴』観の問題点を考察しています。

最近書いた「司馬遼太郎と小林秀雄ーー「軍神」の問題をめぐって」(同人誌『全作家』第90号)で詳しく分析したように、小林秀雄の歴史観やドストエフスキー観には多くの問題があると考えています。