はじめに 「ソビエト蓮舫」というダジャレ
都知事選に先に名乗りを上げた蓮舫(れんほう)議員への批判や揶揄するような記事が目立ってきている。
たとえば、「東スポ」の7日付けデジタル版では「蓮舫参院議員について、「もう存在しない世界№2の国→ソビエト蓮舫」と、ソビエト連邦と引っかけてダジャレにした」デーブ氏のダジャレがSNSで大バズりと紹介している。
たしかに、デーブ氏のダジャレには面白いものもあるが、しかし、蓮舫氏の正式な読みが「れんほう」であることを考えるとこれはダジャレにもなっていないと思える。
ここでは沈黙を守ることで優位に立とうとしているように見える小池百合子氏の問題を少し整理して見たい。
1,「カイロ大学を4年で首席卒業」
日本の常識が通じない小池都知事「学歴詐称疑惑」
黒木亮氏「書類に頼りすぎ。エジプトは違う」 https://t.co/7KpnfJ5a2k pic.twitter.com/ybnaInEyJp— 高橋誠一郎 執筆中『ドストエフスキーの「悪霊」と日本の文学――黙示録的な世界観との対峙』 (@stakaha5) June 3, 2024
「2020年に刊行された『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋)では、カイロで小池氏と同居していた北原百代氏が匿名で、小池氏がカイロ大学の進級試験で落第し、卒業できずに帰国したことを具体的に証言。2023年刊行された文庫版では実名での告発に踏み切」った。
「小池氏が政治家になる前の自著『振り袖、ピラミッドを登る』(講談社、1982年)でも、『外国語をどう学んだか』(講談社現代新書、1992年)への寄稿でも、「(1年目に)落第した」と書いていますから、卒業は1977年以降でなければ辻褄が合いません」
「今年4月、カイロ大学の声明文について、当時小池氏の側近だった小島敏郎弁護士が、小池氏の依頼で原案作成に携わったことを『月刊文藝春秋』5月号で告発」。
2,「日本会議国会議員懇談会の副会長」としての小池都知事
小池百合子知事は日中戦争後に「国策として奨励された」ラジオ体操が「日本人のDNAに刻み込まれている」と語った(@PeriKazuko氏)。
保健体育教科の「武道」には新たに「銃剣道」が導入されたが、小池氏は東京都銃剣道連盟の会長。#宇都宮けんじさんを都知事にしようhttps://t.co/MLBAEyslEj— 高橋誠一郎 執筆中『ドストエフスキーの「悪霊」と日本の文学――黙示録的な世界観との対峙』 (@stakaha5) June 5, 2020
3,希望の党と排除の論理
小池百合子都知事は、防衛大臣だった2003年に毎日新聞が行ったアンケートでは、日本の核武装構想について「国際情勢によっては検討すべき」と答え、自民党総裁選に立候補した際には「武器輸出三原則の見直し」をすでに主張していた。「希望の党」は東アジアの緊張をいっそう高めるだけだろう。
— 高橋誠一郎 執筆中『ドストエフスキーの「悪霊」と日本の文学――黙示録的な世界観との対峙』 (@stakaha5) October 1, 2017
2024/06/09